
燃費が良い、エコなどの理由から、電気自動車(EV)に興味を持っている方が増えています。
2021年11月にイギリスで開かれた国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)では、2040年までに新車販売をすべて電気自動車など二酸化炭素(CO2)を出さない「ゼロエミッション車(ZEV)」にする宣言が出されており、日系自動車メーカーは署名しなかったものの、こうした脱炭素社会への流れが加速する中、ますます電気自動車に注目が集まることが予想されます。
そんな電気自動車ですが、購入した後の使い勝手や維持費が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、電気自動車に関する疑問として挙がることが多い、充電場所・時間・料金についてお答えします!
ガソリン車であれば、もちろんガソリンスタンドで充電をするわけですが、電気自動車(EV)の場合はこの充電場所が異なります。充電場所は便利さに影響してくるので、気になっている方も多いでしょう。2020年時点で、電気自動車(EV)充電スタンドの数は1万8千箇所以上になっており、この数はガソリンスタンドの数の6割程度です。想像していたよりも、数が多いと思いませんか?
おそらく、ほとんどの方が電気自動車充電スタンドを見かけたことがあるとは思いますが、改めてどこにあるかと聞かれるとパッと答えられないかもしれません。
この章では、電気自動車充電スタンドがどんなところに多く設置されているのかをご紹介しましょう。
電気自動車を販売しているカーディーラーには、必ず電気自動車充電スタンドが設置されています。
高速道路は長時間運転で利用することも多いので、途中で充電が切れそうになったら不安ですよね。ガソリンスタンドが設置されているのと同様に、電気自動車充電スタンドが設置されているサービスエリア / パーキングエリアは多いです。
旅の中継地点となる道の駅も、充電スポットになっていることが多いです。
買い物をしている間に充電ができるように、大型ショッピングモールを中心として電気自動車充電スタンドの設置が進んでいます。
車移動が多いエリアや、幹線道路沿いのコンビニエンスストアでも、電気自動車充電スタンドを設置するところが増えてきています。
チェーン店だけでなく、車移動の多いエリアでは地域密着型の喫茶店などでも設置されているところがあります。
24時間営業している店舗にも設置されている場合があるので、利用しやすいですね。
遊園地、アミューズメント施設、ゴルフ場など、ある程度長い時間を過ごすことが前提となるレジャー施設にも、電気自動車充電スタンドが設置されているところが増えています。
ホテルや旅館などの宿泊施設にも、電気自動車充電スタンドを備えているところがあります。
ホテルに戻って充電ができれば、翌日はすぐに充電満タンの状態でスタートできるのでありがたいですね。
ガソリン給油と電気自動車充電は、かかる時間の違いや確保する場所の問題などから、あまり相性が良くないと考えられていました。
しかし電気自動車が増加してきていることから、ガソリンスタンドにも電気自動車充電スタンドを設置しようという動きが増えてきているようです。今後は、ガソリン給油も電気充電もできる場所が増えていくのではないでしょうか。
ガソリン給油と異なり、急速充電であっても一定の時間がかかります。そのため、買い物をしたり、食事をしたり、映画を見たりしている間に充電をすることが多いでしょう。車から離れている間に充電することになりますが、充電完了後も車を放置していては、他の方が利用することができません。特に電気自動車充電スタンドの設置数が少ない場所では、充電が終わり次第速やかに車を移動させるようにしましょう。
普通充電器を無料で使えるようになっている場所もありますが、使用できる時間は制限されています。多くの方が気持ちよく利用できるように、充電制限時間経過後は、すぐに車を移動させるようにしましょう。
ガソリン車との大きな違いは、自宅にも電気自動車充電スタンドが設置できることでしょう。自宅に設置してしまえば、帰宅して駐車している間に充電が完了するので非常に便利です。
マンション設備として電気自動車充電スタンドを設置しているマンションは、まだ全体の数%程度ですが、今後は増加していくことが考えられます。
ガソリン車は、ガソリンスタンドに行けば、ほんの数分で給油が完了しますが、電気自動車(EV)の場合は、もう少し時間がかかることになります。
電気自動車の充電には「普通充電器」と「急速充電器」がありますので、それぞれの充電時間についてご紹介します。
普通充電器の場合、フル充電するのに4時間〜8時間程度かかります。
宿泊施設などの長時間の滞在が想定される場所に設置されることが多いですが、急速充電器と比べて設置費用が安いことから、ショッピングモールやレジャー施設で設置されていることもあります。
自宅やマンション設備としての電気自動車充電器は、この普通充電器がほとんどです。
急速充電の場合、走行距離160kmは約30分、走行距離80kmは約15分で充電することができます。
急速充電をする場合、上限の80%を目安にしましょう。フル充電はバッテリーに負荷がかかるため推奨されていないことに加え、それ以上充電しようとした場合には充電速度が低下して費用が多くかかってしまうことになります。
サービスエリア/パーキングエリアや道の駅、コンビニエンスストアなど、短期滞在が想定されている場所に設置されていることが多いです。
まれに無料で充電できる充電スタンドがありますが、ほとんどの場合は有料です。
有料の電気自動車(EV)充電器を利用するには、「充電認証カード」が必要な場合が多いです。「充電認証カード」がなくても充電できる場合であっても、カード利用者よりも割高な料金が設定されていることがあります。
充電認証カードは様々な企業がそれぞれ異なったプランで発行しているため、発行費用や月額料金には違いがあります。月額料金のみで利用ができるプラン、時間ごとで料金を支払うプラン、普通充電器のみのプラン、急速充電器のみのプランなど、その内容は本当に様々ですし、利用できる充電スタンドが異なる場合もあるので、よく比較して選択する必要があります。
このように、契約する充電認証カードによって充電料金が大きく異なりますので、ここでは目安をご紹介します。
1500円前後であることが多いです。
無料の場合もあります。
普通充電器のみ利用の場合の月額料金は、500円〜2500円程度です。500円や1000円などの安い料金の場合は、別途利用時間ごとに費用がかかる場合が多いです。
急速充電器が使える場合は、普通充電器を併用できる場合が多く、月額料金は4000〜5000円前後が相場です。
急速充電器のみのプランの場合は、併用より1割程度安いと考えてください。
普通充電器の場合は1時間で90円〜150円程度、急速充電器の場合は、30分間で250円〜1000円程度であることが多いです。
一般的に月額料金が高いプランの場合は都度料金が高く、月額料金が安いプランの場合は都度料金が安くなっています。また、各自動車メーカーで発行した充電認証カードは、他メーカーの充電器を利用する場合は利用料金が高くなるなどの設定になっています。
プランによって利用料金が異なるため、ガソリン車との単純比較は難しくはありますが、ガソリン車を燃費20km/L、レギュラーガソリン144円で試算した場合、20~40%の節約ができるといえるでしょう。それに加え、ガソリンは料金の変動が大きいですが、充電料金はガソリンほど金額の変動がない点もメリットです。
電気自動車(EV)を最大限に活用するためにオススメしたいのが、自宅への電気自動車(EV)充電スタンド設置です。
外部の電気自動車充電スタンドが増加しており、急速充電であれば30分程度で充電できるとはいえ、ガソリン車と比べて少し面倒に感じてしまう方もいると思います。もし、家に電気自動車充電スタンドがあれば、充電場所や時間などを気にする必要がなくなり、非常に快適です。自宅にガソリンスタンドを設置することはできませんから、電気自動車ならではの魅力であるともいえます。
電気自動車の充電設備は安いものであれば5万〜10万円程度で設置可能ですし、デザイン性に優れ、門柱との併用ができるスタンドタイプでも、50万円〜設置することができます。当然初期費用は必要ですが、充電認証カードなしでの運用もしやすく、自宅充電がメインになれば大幅に充電費用を削減することが可能です。長い目で見ると費用面でもお得ですし、時間的なコストの削減を考えると大きなメリットになると思います。
電気自動車の購入を検討する際には、充電スタンドの設置についてもセットで検討してみると良いでしょう。
電気自動車の充電場所、時間、料金についてご紹介してきました。
充電場所はガソリンスタンドの6割程度とその数は十分にありますし、一般的に費用は2〜4割安く済みます。ガソリン給油と比較して充電に時間がかかるというところはデメリットではありますが、ガソリン車にはできない自宅充電が可能ですので、自宅に充電スタンドを設置してしまえば、ガソリン車よりも便利に充電することができるようになるのではないでしょうか。
世界が押し進める脱炭素社会への取り組みを考えると、電気自動車はさらに増加することが予想されます。地球にも、お財布にも優しい電気自動車や充電スタンドの設置をぜひ検討してみてくださいね。