
日本の夏にはエアコンが欠かせなくなりました。冬も石油ストーブや電気ストーブは危険な面もたくさんあるので、エアコンの暖房を活用している人も多いのではないでしょうか。
このようにエアコンは生活に欠かせない家電となりましたが、家電の中でもかなりの高価なものであり、さらには取り付け費用も発生します。そのため、できるだけ安くエアコンを購入して、取り付けてもらいたいですよね。
人から譲ってもらったエアコンやインターネットで買ったエアコンを取り付け工事のみでお願いすることはできるのでしょうか。また、取り付け工事をお願いする場合、注意する点にはどんなことがあるでしょうか。今回はそんな点について、費用相場と併せて解説します。
エアコンの取り付け工事のみを依頼することは、業社選びは慎重にしなければいけませんが、可能です。
エアコンの取り付け費用は「標準工事+追加工事」の費用になります。標準工事だけの費用を聞いて工事を依頼したら、予想外に最終的な費用がかさんでしまったということもあるので注意が必要です。
業者によって差はあるので、もちろん業者に最終確認することが前提になりますが、標準工事の内容と費用、追加工事の内容と費用についてご紹介します。
エアコンを壁に取り付ける作業です。
配管の接続をする時に必要であれば、壁に穴をあけることがあります。
4メートルまでと長さが決まっている場合がほとんどです。
室外機をエアコン近くの庭やベランダに取り付ける作業です。
室内機と室外機を設置し、接続した後にエアコンの内部を真空にする作業です。
ここまでの標準工事で専門業者に取り付けをお願いすると、エアコンの大きさによって異なりますが、1万円から2万5千円前後ぐらいが目安となります。
引っ越し先に取り付ける場合は交通費代がプラスで必要であったり、真空引きが標準工事に入っていなかったりということもあります。
標準工事には何が含まれているのかをしっかり確認してから、依頼するようにしましょう。
まず、上記の「標準工事」の内容を実施する上で、追加料金が発生する場合を説明します。
エアコンの取り付けですが、取り付けの壁が特殊な材質の壁であれば追加料金が発生します。また、中古のエアコンの取り付けを断られる場合もあるので、事前に確認が必要です。
穴あけ工事も、特殊な壁の場合に追加料金が発生します。コンクリートの壁やタイルでできた壁、金属でできた壁も追加料金がいる場合がほとんどです。また特殊な壁の場合、対応できるかどうかも事前に聞いておきましょう。
特殊な壁の場合は、追加料金が7千円から1万5千円程度かかります。
また、マンションなどの集合住宅の場合は、管理会社などに許可が必要なこともあるので、事前に確認しておきましょう。
配管の接続は標準の長さが決められているので、エアコンと室外機の場所が離れていて、これ以上の長さが必要な場合は、その分の追加料金が発生することがあります。1メートルにつき3千円程度が相場です。
室外機の設置もエアコンと壁を挟んだすぐ外に設置できれば問題ないのですが、屋根などの斜めの場所に設置する場合や、2段重ねて置く場合、また吊るして置く場合など、設置場所によって追加料金が発生します。設置する場所によって金額の差はありますが8千円から2万円程度の追加料金が必要になるでしょう。
ここまでが、「標準工事」の内容でさらに追加料金が発生する場合です。ここからは、そのほかに必要になる「追加工事」をご紹介します。
知り合いからエアコンを譲ってもらうなどで、その取り外しも必要な場合は、別に料金がかかります。4千円から1万円程度の費用が相場です。
配管を内側に隠す隠蔽配管という方法があります。こちらは室内側にも室外側にも穴が必要になり、費用の相場は7千円程度です。
配管パイプをそのままにしておくと見た目にも美しくありません。さらに雨や風、太陽の暑さで劣化が早くなってしまいます。そのどちらも防ぐ意味で配管パイプがあります。長さにもよりますが、だいたい5千円程度の追加料金となります。
設置する場所の近くにエアコン専用の電源がない場合、エアコンは消費電力が大きいため、必ず専用の電源を作る追加工事が必要になります。
ブレーカーから増設する必要がある場合は、費用が高く1万5千円以上かかることもあります。
2階以上での作業が必要な場合やエレベーターがないような場所での搬入や搬出にも別途料金が必要になることもあります。
ほとんどの場合は、エアコンを購入した時にその購入店に取り付け工事も一緒にお願いすると思います。新しく購入するのであれば、それがベストかもしれません。
その理由としては、取り付け工事のみを行っている業者は、どうしても数をこなして、利益を上げようとするので、時間を短縮するため手抜き工事になる場合があるからです。購入店でお願いした場合は、取り付け工事だけで利益を上げる訳でないので、数を必死にこなすという考えにはなりません。さらに、購入時に色々と話をしている中で、どんな環境で使うのか、どんな頻度で使うのかなど、事前に思いが伝わっていることもあるでしょう。
もちろん丁寧な業者もあるので、しっかりした業者を選べば、安くエアコンを手に入れて、直接取り付けをお願いした方がお得な場合もあります。
では、直接お願いする場合に、丁寧な業者とそうでない業者をどのようなところで見極めればいいのでしょうか。そのポイントをご紹介します。
この真空作業に手間をかければかけるだけエアコンが長持ちします。
一番手をかけた方法が「真空乾燥」です。時間は、30分から1時間かかりますが、配管内部をほぼ完全に真空状態にできます。水分や不純物もほぼ残らないので、その後の配管トラブルが少ないです。エアコンの効きも良くなります。
次に「真空引き」という方法です。時間は10分ほどです。真空ポンプを使って、配管内部を真空にします。少し水分や不純物が残ります。
最後は「エアパージ」という方法です。室外機の中の冷媒ガスを少し放出することで中の空気を追い出します。わずか数十秒の作業になります。
この方法では冷媒ガスが減ってしまう上、水分も不純物も全て取り除くことはできません。3~5年後にモーターの調子がおかしくなったり、エアコンの効きが悪くなったり、トラブルが起きやすいです。真空作業のやり方を訪ねてみて「エアパージ」という言葉が出たら、依頼するのかを再検討した方が良いかもしれません。
時間を短縮できるのが、室内機と室外機を繋いでいる配管の処理です。
きっちり丁寧な業者は、この配管を作業後にその家に合った長さに加工してくれます。配管が余っているように見える処理の仕方はしません。しかし、数をこなしたい業者は、この配管の長さをあらかじめ決まった長さに切っていて、余ってしまったらその配管をぐるぐると巻いて収納します。このような方法では、エアコンが通常の機能を発揮できません。事前に配管はどのようにしてもらえるのか、または工事している時に確認して、きちんと家に合った長さにしてもらうよう声をかけましょう。
家に穴をあけて取り付けてもらうエアコンです。手を抜かれては、エアコンだけでなく、大切な家にも影響があります。できれば3社以上の業者に見積もりをもらった上で、どこにするか決めましょう。
事前に取り付け業者の人とたくさんコミュニケーションを取って、どんな人がどんな流れで、どのようにどこまでの取り付け作業を行うのか。追加工事も含めて費用はどれくらいになるのか。こちらの希望は何か。納得いくまで話し合って、安心できる業者にお願いしましょう。
取り付け工事の当日にバタバタすることがないように、事前にできることはやっておきましょう。
業者の人が来てから、取り付ける場所の下を片付けていては、その時間がお互いにもったいないです。来る前に掃除をして、場所を確保し、スムーズに作業が行えるようにしておきましょう。
また室外機についても、どこに置くのか、だいたい家族で検討しておきましょう。その場所の確保を事前にしておくとさらにスムーズです。
取り付け作業に必要な時間は1時間半程度であることが多いです。
できることなら2人以上で立ち会うことをオススメします。そして、可能であれば男の人が一人いると安心です。立ち会っていて気になったことはその場で聞きましょう。
また、追加費用なども含めて、多めに現金を準備しておきましょう。
エアコンの取り付けに必要な費用の相場や業者を選ぶ時の注意点、工事当日の準備などについてご紹介しました。
一番始めに述べたように、エアコンは生活に欠かせない電化製品となりました。
暑くなってから、寒くなってからでは、ゆっくり検討する時間がなく、焦って決めてしまい、費用も時間も無駄使いしてしまったということになりかねません。まだエアコンが必要でない時に家族と会議を重ね、さらに安心できる業者をじっくりと見つけて、いざ必要になる時までに取り付けられるよう時間に余裕を持つことが何よりも大切かもしれません。
費用については、そのお家の状態によっても変わってきます。この記事を参考にしていただき、事前に細かく確認して、信頼できる取り付け業者にお願いしてくださいね。